柿の実幼稚園 講演会本番
- 2018.11.27 未分類
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今日は、柿の実幼稚園での講演会本番の様子をお伝えします!
「て・くんで歩む会」さんのご協力を基に、柿の実幼稚園のホールをお借りして行いました。
トップバッターは、理沙先生!
作業療法士として、お子さまの困りごとを考えるうえで大切にしている、「3つの見えにくい感覚」について講演をしました。
まずは、専門家としての基本的な考え方として、氷山モデルを基に、「姿勢が悪い、指をしゃぶる等の目に見えている行動を氷山の一角と捉え、そこだけに着目するのではなく、その水面下にある原因にも目を向けることを大切にしている」ことを伝えました。
その後、バランスに関する前庭覚、筋の張りを感じる固有受容覚、5感にも含まれるが、無意識的にも使っている触覚といった見えにくい3つの感覚に関して話をしました。
そして、その各感覚には、情報を受け取るコップのようなものがあり、そのコップの大きさでお子様の反応が変わってくる話をしました。その例では、コップが小さいお子様は情報がすぐに溢れてしまうため、色々な刺激に対して敏感になってしまうこと、コップが大きいお子さまは中々満たされないため、それを満たすために様々な行動をとることを話しました。その後は、各感覚が敏感・鈍感だとどのような困り事が起きやすいのかを話しました。
ここからは、麻由先生にバトンタッチ!
麻由先生は、各感覚について理解を深めるために、参加者の皆様と一緒にワーク形式で話を進めていきました。
コップが小さいと敏感、コップが大きいと鈍感だと考えられることを再度確認し、ワークに入っていきました。
「決まった服しか着たがらない」お子様は、触覚のコップが小さく、水がすぐにあふれてしまうため、人から少し触られれるだけでも嫌がってしまうという例や、「姿勢が悪い」お子様は、固有受容覚のコップが大きく、水が足りない状況ということから、姿勢の維持に必要な筋肉に貼り具合を無意識に調節することが難しいという例を基に理解を深めていきました。
以上のようなワークを行いました。
最後にまとめとして、「気になる行動がある子の困りごとの要因に感覚面でのつまづきがあることも視野に入れて考えること」「見えにくいため、周りの人が考えて気づく必要があること」を話しました。
第2部のグループワークの様子は次週書こうと思いますので、お楽しみに!