柿の実幼稚園 講演会本番 part2
- 2018.12.10 未分類
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今回は、11月27日(火)に柿の実幼稚園で行われた講演会の、第2部であるグループワークの様子をお伝えします!
事前にお困りごとに関して、大きな動き(粗大運動)・小さな動き(微細運動)の2つに分けてお悩みに関するアンケートを実施しました。その中で多く上がった内容を中心に話をしていきました。ちなみに、大きな動きでは、「姿勢・縄跳び・トイレ・よくつまづく」、小さな動きでは、「箸・スプーン、フォーク・紐結び」が悩みとして多く挙げられていました。
以上の様々なお悩みに対して、1人の先生が1つのテーマに対して20分程で体験を交えながら話をし、その後10分程で皆様から自由にお悩みを話していただく時間を設けました。
理沙先生のグループでは、「姿勢」を中心にお話をしました。「姿勢がすぐにくずれてしまう」「良い姿勢を保つことが出来ない」といったお悩みは、next内でも良く聞く悩みであったため、第1部の講演会でお伝えした3つの感覚の話と体験を交えながら話をしていきました。
姿勢が悪くなってしまう原因として、「➀筋肉の張り具合の調節が難しい②バランスを取ることが難しい」こと等を話しました。それに対して、楽しみながら出来る遊びとして、手押し相撲、うちわパタパタを実際に皆様とやってみました!
どちらも楽しく、一生懸命皆様取り組んでくださいました!バランスを上手く取ること、ビニール袋を目でしっかりと追って手を動かすことがポイントのようでした。
やはりうちわぱたぱたは終わった後、皆様ぜーぜーいってました(笑)。
希先生のグループでは、「縄跳び」を中心にお話をしました。「跳ぶときに足がどたどたしてしまう」「どこから教えたらいいか分からない」といったお悩みが多かったため、3つの感覚を交えながら話をしました。
縄跳びが跳べない原因として、初級編として「➀両足跳びが出来ない②縄が上手く回せない」中級・上級編として「③手足を同時に動かすことが出来ない④タイミングよく跳べない」といったことを話しました。それに対して、②ではヌンチャク回しゲーム、③では膝タッチゲームを実際に皆様とやってみました!
ヌンチャク回しでは、縄跳びをやる際に「脇を閉めることが大切」であるため、脇を閉めて縛ったタオルを投げて、それを的に当てるゲームにして楽しみながら遊びました。膝タッチゲームは、右手で左ひざ、左手で右ひざを時間内で出来るだけ多くタッチするというゲームでした。
どちらも、縄跳びですが縄は使わずに、跳ぶために必要な感覚を養うゲームの紹介をしました。
麻由先生のグループでは、「箸、スプーン・フォーク」を中心に話をしました。箸に関しては、未就学のお子様から小学生のお子様までお悩みとしてnext内でも良く聞く悩みでした。
箸等が上手く使えない原因として、「➀道具の握り方の発達段階が合っていない②力の調節が苦手」といったことを話しました。➀では、握り方の発達の図を見ながら、握り持ちから、3つの指を使って持つようになるという話をしました。それぞれに対して、お手製のビーズコースターという道具を紹介し、遊びとして紐綱引きをやりました!
ビーズコースターは、親指・人差し指・中指の3つの指が長い時間ビーズを移動させる必要があるため、指を使う良い遊びになります。紐結びでは、肘を付けて、相手と引っ張り合いをするゲームで、力加減を上手くしないと相手に引っ張られて負けてしまいます。体験をして、力加減の難しさを皆様感じていらっしゃいました。
グループでの体験を交えた話を終えた後は、皆様から自由にお悩みを話していただきました。「自転車が乗れなくてストライダーをやっているが他に練習方法があるか」「感覚の苦手さは治るものなのか」「爪噛みが見られるがどう対応したらよいか」といった、様々なお悩みを話していただきました。3人ともそれぞれ、専門的な立場から1つずつ丁寧にお答えをさせていただきました。
全体の回は終了し、個別相談の時間になっても、多くのお悩みをそれぞれにお話しいただきました。短い時間での対応となってしまいましたが、少しでもお悩みの解決にお役に立っていれば幸いです。まだ今回のテーマに限らず、お悩みは多くあると思いますので、今後も「て・くんで歩む会」さんのご協力のもと、皆様のお困りごとにお役に立てるよう様々な機会を作っていきたいと思います。
今回このような機会を与えていただき、参加したスタッフも多くの気づきを得ることが出来ました。
今回講演会を企画・運営して下さった「て・くんで歩む会」の皆様、そしてご参加くださいました保護者の皆様、本当にありがとうございました。